【本当の意味】映画『ズートピア』で伝えたいこととは人種差別が関係していた!?
ディズニー『ズートピア』は2016年に公開され、アカデミー賞長編アニメ映画賞を受賞。
そんな『ズートピア』には隠されたメッセージがあった!?
あなたは映画・ズートピア の本当の意味をご存知だろうか。
2016年に公開された『ズートピア』
2016年に公開され、世界中で大ヒットを記録した映画『ズートピア』。
ディズニー映画では、久しぶりの動物世界の物語で、かわいらしいキャラが多く子供向けの作品だと思われる人が多いかもしれません。
ですが、『ズートピア』のストーリーでは深く考えさせられるメッセージが多く隠されています!
『ズートピア』のあらすじ・ストーリー
ハイテクな文明を誇るズートピアには、さまざまな動物が共存している。
そんな平和な楽園で、ウサギの新米警官ジュディは夢を信じる一方、キツネの詐欺師ニックは夢を忘れてしまっていた。
そんな彼らが、共にズートピアに隠された事件を追うことになり……。
『ズートピア』の伝いたい事は人種差別だった?
『ズートピア』が視聴者に伝えたいことは、人種差別だったんです。
『ズートピア』では草食動物と肉食動物は、白人と黒人の差別をモデルに作られているとのこと。
主人公ジュディがウサギというだけでバカにされ、肉食動物というだけでニックが夢を諦めなければならないといった差別が表現されています。
これ以外にも現実世界にも似た光景が数多くみらるものだった。
□ニックがアイスクリーム店で購入を断られた
ニックがフィニックとともに親子を装って入ったアイスクリームのシーンがあったかとおもいます。
親子装った理由は、以前にニックがキツネだからというだけで、お店に拒まれてました。
また店主であるゾウが「サービスをお断りする場合がございます」というプレートが書かれているのも理由の一つ。
現実世界にもこのような事が起こっていました。昔のアメリカでは白人以外の入店を拒むレストランが多くありました。
□DMVの職員がナマケモノ
車のナンバープレートから登録車両を調べるため、ジュディとニックが訪れたDMVの職員は、全員ナマケモノでした。
ナマケモノ全員は作業が遅く、お客さんの動物たちを苛ついている様子が描かれています。
DMVは実際にアメリカにあり、ここでの事務手続きが以上に遅いことが知られていて、それをナマケモノとして表現されています。
□ニックとジュディの間にも偏見が生まれていた
ニックはジュディをずっと「ニンジン」「ウサギ」と呼んでいましたが、2人の関係が深まるにつれ、差別的なニュアンスはなくなっていきます。
ジュディは、「キツネだからと差別はしない」と発言していましたが、失踪事件解決後の記者会見では肉食動物だけが野生化することがわかり、キツネ除けを常に携帯しているなど、無意識にニックに対して偏見をもっていました。
自分が差別されることには敏感でも、自分が差別していることに気づかないのは、現実にもよくあること。
「主題歌にも!?」映画冒頭とエンディングで歌った主題歌の意味が違った!
『ズートピア』の主題歌「ドライ・エブリシング」では映画冒頭とエンディングで歌われる歌詞が同じだとしても、そのときに作中に描かれたものに照らし合わせると意味がさらに奥深くなっている。
映画冒頭、主人公ジュディは希望に胸がいっぱいのままズートピアに訪れるため、「どんなことでもやってみよう」という歌詞がチャレンジ精神と期待を表しています。
エンドロールでは、作中で「チャレンジした結果による失敗」も描かれていて、「いつだって新しいミスをしてしまう、だけどまた挑戦する」という意味になっています!
□公開時期にも意味があった
『ズートピア』の公開時期は2016年でした。2016年はアメリカ大統領選と重なっており、アメリカを意識させるメッセージが多く感じられた。
ライオンハート市長は、初の黒人大統領であるオバマ氏を指しているのではないかと思われます。
オバマの名台詞「Yes We Can」もライオンハートの「何にでもなれる」と似ているからです。
まとめ
『ズートピア』は子供でも楽しめる作品ですが、ストーリーをもっと深く知れば知るほど、とても奥深い作品です。
アメリカをベースにしたストーリーですが、差別や偏見の問題はどこの国にも当てはまります。
何回も見直せば見直すほど、まだまだ知らない魅力がたっぷりあります。ぜひみなさんも発見してみてください。
この記事を見て、またズートピアを視聴すると、また変わった視点でキャラクターやストーリーの感じかたが変わってくると思います!
ぜひまた見直してみてください!